第三章一覧

獣魔の足音

「生まれ出づる喜び――それも束の間の夢。刹那の美しさ 深き哀しみを宿す」 病室に穏やかな声が響く。 ゼルロズは花瓶から一輪の花を手に...

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失意の返答

「どけ!道をあけんか、愚図どもがッ!」 道を歩く老人を水たまりに突き飛ばしながら、ゾルオネ枢機卿は走った。

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機迅の闇刀

「バカ!無謀すぎるわよ!」 ロズタロトはダルガロスの真横を飛びながら、前足の関節に弾丸を集中させた。 勢いが少しだけ弱まる。 しかし、...

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不退の重盾

「還れ――闇の棲家へ」 法力を込めた黒い大刀が薄く光を放つ。

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巨獣の降臨

街の広場で大々的な儀式の準備が進められている。 怪しげな祭壇の中央では、フィデア領を統治しているゾルオネ枢機卿が魔法陣を描いていた。 ...

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国母の出征

「あらまあ大変。ゾルオネちゃんが裏切るなんて――予想はしてたけど早いわ」

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力尽くの正義

天啓を受け、念動力と感応力に目覚めた時―― オルゼトは世界を変えられると思った。

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黒血の沿海

「オラオラぁザコども!どんどんこい!どんどん!」 薄いピンクの髪を振り乱して、ノルディズが獣魔たちを斬り裂く。

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哀哭の灯台

フィデア皇国で育った少女ロズタロトには、ジョシュアという将来を誓い合った恋人がいた。幼少の頃から一緒に遊び、互いの夢を語り合った二人は、将来...

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猛進の対価

ルジエリには攻撃・防御面、どちらも中型獣魔を倒す上で十分な力が備わっていた。 ただし、人と獣魔の間には決定的な差がある。 それは耐久力。...

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