第一章 8
空は薄っすらと暗くなり始めていた。 青く光る環の中に、紺碧の鱗に包まれた龍型の獣魔が浮かんでいる。
第一章 6
「イズディ、これちょっとヤバくない?」 聖女が待機する詰所の上空で、パルヴァズは獣魔の姿を見ながらつぶやいた。
プロローグ 4
リテブル竜洞の奥深く。 神獣の化身とされ、三大獣魔に数えられるマナグロアは強い法力を感知して永い眠りから醒めた。