安定と調和
ある晩、ギルゼンスが眠るベッドに養父が潜り込んできた。 いつもはやさしい養父の息が荒い。 体をまさぐられながら、自分に欲情していることを...
ある晩、ギルゼンスが眠るベッドに養父が潜り込んできた。 いつもはやさしい養父の息が荒い。 体をまさぐられながら、自分に欲情していることを...
右腕の肘から下は黒く炭化し、ボロボロと砕け散った。 痛みはまだ感じない。 聖女ゼタリリアは自分の体に何が起こったのか、すぐには理解が追い...
ふたつの巨大な刃を念動力で操る聖女アムネズ。 踊るように攻撃をかいくぐり、敵を切り裂く。
彼女の掲げる調和は炎と灰にまみれている。
リテブル竜洞の奥にある祭壇らしきものの跡。
避難場所である大聖堂の地下室で、ザクネルはため息をつきながらベッドに腰を下ろした。 大聖堂の地下には有事の際に避難所として利用できるよう、...
空が照らされるほどの強い光。 そして巨大な山が崩落するかのような獣魔の叫び声。 幾多の戦場をともにしてきた聖女ガルフィズは、すぐにその光...
「まずはあのウザイ電撃をなんとかしねえとな」 聖女ベルナズは攻撃を止め、感応力を研ぎ澄ます。
エザリス王国の首都バトリグにあるヴェラム大聖堂の地下。
空は薄っすらと暗くなり始めていた。 青く光る環の中に、紺碧の鱗に包まれた龍型の獣魔が浮かんでいる。