第一章一覧

女神の教義

ヴィゾアはエザリス王国の大貴族グレイラント家に生まれたが、彼女の母は正妻ではなく、屋敷で働いていたメイドだった。ヴィゾアの母は正妻からうとま...

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光の戦乙女

暗い森の中、夕闇が濃くなるにつれ、木々の影は長く伸び、道なき道を歩む者の行く手を阻む。祖母のために薬草を取りに森に入った少女リリーは、帰る道...

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隠し目の守護者

原初の獣魔ゲートニグが現れてから18年が経った。世界中で天啓を受ける者が続出し、人類は戦う力を得た代わりに深海から這い上がってくる獣魔も増加...

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嘲笑う聖女皇

避難場所である大聖堂の地下室で、ザクネルはため息をつきながらベッドに腰を下ろした。 大聖堂の地下には有事の際に避難所として利用できるよう、...

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撤退

空が照らされるほどの強い光。 そして巨大な山が崩落するかのような獣魔の叫び声。 幾多の戦場をともにしてきた聖女ガルフィズは、すぐにその光...

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天をも墜とす

「まずはあのウザイ電撃をなんとかしねえとな」 聖女ベルナズは攻撃を止め、感応力を研ぎ澄ます。

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夕闇の攻防

空は薄っすらと暗くなり始めていた。 青く光る環の中に、紺碧の鱗に包まれた龍型の獣魔が浮かんでいる。

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王国の盾

「イズディ、これちょっとヤバくない?」 聖女が待機する詰所の上空で、パルヴァズは獣魔の姿を見ながらつぶやいた。

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血まみれの追跡者

「お~? オッサン元気じゃん」 ヴェラム大聖堂前で住民の避難誘導を行なっていた聖女ウェレジアは、走り寄る赤い影に気づいた。 老婆に手を貸...

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それぞれの正義

もはや雷といってもよいほどの電撃が首都バトリグに降り注いだ。 アズトラ教の神殿や教会が多く建設されている街の北側には、黒い煙が立ち昇ってい...

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