第二章一覧

夜明けの盾

夜明けの空は、どこか不穏な気配を漂わせていた。濃紺から紫色へと変わる空には、重く垂れこめる暗雲が広がっている。かすかな赤みが雲の隙間から漏れ...

記事を読む

睥睨する聖女帝

水平線に向かって日が落ちていく。 増援の依頼のためにゲイルード海上要塞を訪れたズィーグレが見たものは、巨大な獣魔の影だった。

記事を読む

女皇の継承

爆風がユゼルテスとファズニルを吹き飛ばす。 ベルナズは念動力でふたりを受け止めると、エルゼナグの様子をうかがった。

記事を読む

刹那の勝機

ファズニルのバフ効果を受けながら、アムネズは関節を狙って攻撃を繰り返していた。 手応えはある。 しかし、いずれもエルゼナグの進撃を止める...

記事を読む

逆襲の金猫

爆発で生じた煙の中に人影が見える。 風がその姿をあらわにした。 金色の髪が揺れる。

記事を読む

開戦の狼煙

大気が鳴動する。 それが獣魔の咆哮であることは明らかだった。 遠目にもエルゼナグが覚醒したことがわかる。 黒々とした巨体の周りに炎が渦...

記事を読む

夢境の泡沫

厚い雲が銀色に輝いている。 見渡す限りの雪と氷のかたまり。 川は凍り、身を切るような風が吹いている。

記事を読む

鉄槌の聖女

「いずれにせよ、正面突破はできない」 「それは我々が決めることだ」 作戦会議にも使用される聖堂の一室。 早朝にもかかわらず、幾人か...

記事を読む

永遠の約束

「アムネズが上手くやってくれたみたいね」 ギルゼンスは満足げに微笑んだ。

記事を読む

凶獣の復活

アムネズの一撃により首をはねられた天獣の身体は、ゆっくりと光の粒へと変わっていった。 「ふう……危なかったッスね」 「ああ。手強かっ...

記事を読む