🌐 Language / 言語
🇺🇸 [English Edition]
🇯🇵 [日本語版]
冷たい風が吹き抜ける。
再建途中の城の屋上。
少女は椅子もない空中に腰掛け、退屈そうに足をぶらつかせていた。
「だーかーら」
短い赤髪を揺らしながら、少女が肩をすくめる。
「俺がオッさんに力を貸してやるって言ってんだよ」
ゾルオネは眉をひそめた。
「貴様は帝国の聖女だろう。なぜ、このわしに手を貸す」
少女は小さく笑う。
「どーだっていいじゃねぇか、そんなこと」
両手を頭の後ろで組む。
空を見上げた。
「やられっぱなしで悔しくねぇの? あんな小娘によ」
後頭部に残る、あの感触。
頭を踏みつけられた屈辱は、三年経った今も消えていない。
拳を握る。
「……魔導巨兵を増やしたところで意味はない」
ゾルオネは低くつぶやいた。
「聖女には勝てん」
「だったら獣魔を使えばいいだろ」
あまりにもあっさりとした口調だった。
ゾルオネは目を見開く。
「できるのか……?そんなことが」
少女は空中から軽やかに降り立った。

「獣魔を利用する禁術は三つある」
一本目の指を立てる。
「従わせる術」
二本目。
「融合する術」
そして三本目。
「呼び出す術――降魔術だ」
口元がゆっくりと歪む。
「オッさんでも使えるのは、これだけ」
ゾルオネは少女を見つめた。
「……そんな術があるなら、貴様が使えばいい」
「それでもいいけどよ」
少女は笑う。
その笑みには愉悦しかなかった。
「必死で戦うところが見たいんだよ」
帝国がある方角へ視線を向ける。
「仲間相手じゃ、本気にならねぇだろ?」
何を考えている――?
何が目的だ。
少女の瞳には復讐も野心も映っていない。
ただ、戦いを楽しんでいるようにしか見えなかった。
だが――
降魔術が本当に存在するのなら。
獣魔と魔導巨兵。
その二つがあれば、聖女にも届くかもしれない。
パルゼアを。
帝国を。
あの屈辱を終わらせることができる。
「……罠かもしれん」
ゾルオネは静かにつぶやいた。
だが、このまま飼い殺しにされるぐらいなら――
長い沈黙が流れる。
やがてゾルオネは顔を上げる。
「いいだろう、わしに教えろ。降魔術を」
その瞳の奥には、確かな狂気がうごめいていた。
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コメント
そんなにすごい術なのにただのオッサンに使えるのか疑問。
どれも使うことだけなら可能です。
従魔術も使えるけど相手が強いとすぐ殺されますし、憑魔術も取り込まれて終わりますね。
おっさんなのに桃色の髪は草なんだ
旧フィデア領をそのまま任されてたのが謎だ
反乱を起こされる心配とかないわけ?
可愛いピンクカラーおじです笑
フィデアの君主としては評価悪くなかったので、そのまま続投になったというところですね。
リガレア帝国は広大な領域を支配しているので、国を治めていた王様をそのまま配下にしていくやり方で進めてます。
シリアス重厚なイメージだったCODE0000から打って変わって、ゼハインは砕けたキャラになりましたね。
本性を隠した振る舞いは仮面で、言葉遣いや外見を第2形態に変える展開もありそうです。
3大禁術を使いこなす魔術師の様な側面もあるだけに。
わりと飄々としたキャラになっています。
髪型も初期の構想とは変わりましたし笑
この姿以外に本来の姿はあります…が、作中で描くかどうかはまだ謎ですね。
国家を敵に回すと暗殺を最も警戒するものですが、感応力による危険察知と念動力の盾を併せ持つ聖女は狙撃に強く、毒物も検知できるとしたらゾルオネ枢機卿はさぞかし歯がゆい思いをした事でしょう。
(ベルナズを狙撃したサローザは範囲外に潜んだ他、感知されにくい鉱石を塗布した迷彩コートで隠密性を高めたとか)
禁術を創ったゼハインは新種の獣魔を生成する「創魔術」なんて使えそうですね。
3大獣魔が「神」獣の化身と呼ばれている位ですし。天獣を造って召喚出来たり?
聖女は不意打ちしづらいので暗殺は難しいですね。
弾丸をそらしたり防いだりも可能です。
ゾルオネみたいな普通の人間には対抗できない存在ですが、魔導巨兵で戦ってみたり。
ゼハインはまだまだ謎が多い聖女です。
創魔術は強烈ですね…!
それができたらもはや神かも?
ゼハインが創り出した3大禁術を他の聖女や、法力を持たないゾルオネが使用していますが、魔術を使用する【魔術師】は存在する世界観ですか?
魔導巨兵、魔剣、神気を利用した科学など、過去には付与魔術、現代ではエネルギー技術として科学者が用いる節はあります。
魔術を使う者も存在します!
ただ、代償がデカイので普通の人間がポンポン使える感じでもないですね。
そういった意味では神気を活用した科学の方が扱いやすいかもしれません。