冷たい風が骨身に染みる雪山の峰々。
聖女オーゾレスの命を受けた騎士団の隊長、ラウロは頂を目指す最後の一歩を踏み出した。
彼の足元には深い雪が広がり、所々に岩山が顔を出している。
この過酷な環境にもかかわらず、彼と仲間たちは怯むことなく進んでいた。
彼らには、決して投げ出すことのできない使命があったからだ。
「もう少しだ!」
後ろを振り返り、ラウロは仲間たちに声をかけた。
騎士たちは無言でうなずき、黙々と進んでいた。
霊脈と呼ばれるこの山岳地帯は、ただの雪山ではなかった。
地中深くに流れる見えざる力「神気」の大きな流れがあり、この場所に集まるものには特別な意味があった。
古代より神気が満ち溢れるこの地を人々は敬い、恐れた。
ラウロたちは何日もかけて雪山を登り、ついにその核心へとたどり着いたのだった。
強大な力で封じられ、静かに眠るそれはかすかに脈動していた。
騎士たちはその後、王国に戻ったが、霊脈で何を見たのか、何を手に入れたのか、一切を公表することはなかった。
ただ一つ、彼らの表情から伺えることがあった。
それは、何か非常に大きな真実を知った者たちの顔であり、決して口外することのできない秘密を抱えている者の眼差しだった。
コメント
リガレア帝国には騎士団が存在する←NEW!!
屈強な戦士たちで構成された騎士団があります!
聖女や獣魔にはほぼ対抗できないので、それ以外の制圧時に活躍したり。
ダルガロズくん再び・・・
再生したの?
でも封じられてるからバトル前かな
第三章より前のお話となっております!
封印されているのがダルガロスだとしたら封印したのは一体誰なのか?エルゼナグを封じた御使いか、それとも他の御使いが存在する?
ダルガロスをアテヤ霊脈に封じた者は存在してます!
エルゼナグを封じた御使いとはまた別です。
オーゾレスが何かを企んでいるのはヒシヒシと伝わってきますw
しかし肝心の目的がどうにもつかめない。
リガレア帝国の聖女たちには協力的ですがそれも自分の目的を達成させるための準備に過ぎないのか?
四章は防衛戦になるようですからオーゾレスの狙いが明らかになるのは五章ぐらいでしょうか。
自身の目的を果たすために、リガレア帝国で権力を得た、という部分もあります。
ただし、パルゼアも何となく裏で動いていることは理解していて、その上で泳がせている感じですね。
四章は新キャラも交えた防衛戦です。
五章もまた違った敵が登場するので、本格始動はその後ぐらいですかね。
神気は一般人にも知覚できるものですか?
重要な情報が当代の人物にも理解できる形で保存されていて、守護者に阻まれる事無く入手。
騎士たちは保護・監視下に置くレベルの核心に迫ったのか?
神気は普通にしていると意識することはないです。
でも強い神気は光りますのでそれは視認できる感じですね。
守護者はいたはずですが、この時は排除されております…!
静かに眠るそれ・が何を指しているかがポイントかな。普通に考えると生物っぽいけど物にも眠っているという言葉は使うものだから。脈動している・というのは比喩表現なんかそれともそのままの意味か。霊脈の神気に反応して脈動している神器とか。騎士団はそれを見つけて回収したと予想。
おお~面白いですね!
霊脈の神気に呼応してかすかに脈動する神器…
わくわくします。
何が回収されたかは近々アップする新章で明らかになります!
何かを見つけて持ち帰ったのは間違いなさそう。後の話にちゃんと繋がると期待してます。
4章で登場するキャラクターに関係するモノを採取しました。
このまま消えていかないのでご安心ください笑