封印の地下路

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「アム姉、本当にここで合ってるんスか?」

ファズニルが周囲を見回しながら、たずねた。
岩肌を削って作られた細い通路。

封印の地下路

昼間だというのに薄暗く、空気はひんやりとしている。
誰も近づかない場所だと聞いていたが、その理由が少しわかった気がした。

「さあな」

先頭を歩くアムネズは短く答えた。
感応力を広げ、周囲を探りながら進んでいる。

「相変わらず、細かいことは気にしないんスねぇ」

「お前は知っているのか?」

「全然ッス」

ファズニルは即答した。

「ただ、気味が悪い場所だなとは思ってるッス」

「そうだな」

靴音だけが地下通路に響く。
しばらくして、ファズニルが再び口を開いた。

「それにしても、なんで急にこんな場所を調べろなんて言われたんスかね」

アムネズは答えなかった。
出発前のことを思い出していた。

『あなたは私とは正反対ね』

穏やかな声。

『だからこそ、信頼しているの』

その言葉の意味は今もわからない。

「まあいいッスけど」

ファズニルが杖を肩に担ぐ。
褐色の首筋にかかった銀髪が、わずかに揺れた。

「アム姉がいるなら何とかなるでしょ」

「だといいがな」

そう言いながら、アムネズは小さく息を吐いた。
その時だった。

不意に足が止まる。

「ファズニル」

「はい?」

アムネズの声が低くなる。
腰の剣に手を添え、暗闇を見据えた。

「この下に、何かいる」

階段の下から、重苦しい気配がゆっくりと這い上がってきていた。

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光より出でし者
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コメント

  1. 匿名 より:

    アムネスってそんなに強いんですか?
    近接戦闘において並ぶもがいないということはアタッカー最強?
    それとも国内に限っての話ですか?

    • akima より:

      そうですね、ヴァルネイ共和国のアタッカーに限定したら、ということになります。
      3国だと現時点ではベスト3に入れるかどうか…みたいな感じでしょうか。

  2. 匿名 より:

    ヴァルネイ共和国のはずれってどこらへんなんだろう?(^_^;)
    地図もいつか作って欲しいです!

    • akima より:

      ご要望ありがとうございます!
      地図は内々では作っているので、一度まとめてから公開したいと思います。