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🇺🇸 [English Edition]
🇯🇵 [日本語版]
アムネズは関節を狙って斬撃を繰り返していた。
支援を受けた刃は確かにエルゼナグを傷つけている。
だが止まらない。
黒い血を流しながらも、巨獣はまるで痛みを感じていないかのように暴れ続けていた。
ユゼルテスの鉄槌も同じだった。
外皮を砕き、骨を揺らし、確実にダメージは蓄積している。
それでも決定打にはならない。
逆に聖女たちの消耗は限界へ近づいていた。
ユゼルテスの右腕は痺れたまま。
アムネズの脚も満足には動かない。
後方のファズニルに至っては、目と耳から流れた血で頬が赤く染まっていた。
このままでは先に力尽きる。
そう判断したのはユゼルテスだった。
「おい、金髪!」
横薙ぎの一撃を叩き込みながら叫ぶ。
「なんだテメェ!偉そうに!」
炎をかわしながらベルナズが怒鳴り返した。
「お前、あの熱線を避けられるか?」
「あぁ?まぁ、距離があればな」
ベルナズは息を荒げながら答えた。
熱線には予備動作がある。
周囲の気を取り込む時間が必要なのだ。
その隙だけは何度も見ていた。
――ヴィゾアの天墜と同じだ。
ベルナズは一瞬だけ王国の女王を思い出した。
帰ったら間違いなく怒鳴られる。
生きて帰れたら、の話だが。
「なら十分だ」
ユゼルテスが短く答える。
獣魔のかぎ爪を戦槌で弾き飛ばした。
「私が口を閉じさせる」
ベルナズは一瞬だけ意味を考えた。
そして理解する。
突然、ベルナズが後方へ飛んだ。
エルゼナグの視線が動く。
炎のように赤い瞳がベルナズを追った。
巨獣が大きく体を反らす。
エネルギーが集まっていく。
喉の奥が赤く発光した。
「来るぞ!」
アムネズが叫ぶ。
「ファズニル!」
ユゼルテスは真っ直ぐ飛翔した。
「全力で支援しろ!」
「りょーかいッス!」
返事は元気だった。
だが視界は揺れている。
力はほとんど残っていない。
それでもファズニルは杖を握りしめた。
残った力をすべて解放する。
ユゼルテスの身体が加速した。

エルゼナグの口内では熱線が完成しつつある。
あと一瞬――あと一呼吸。
間に合わない。
誰もがそう思った。
「おおおおおおおおおッ!」
雄叫びとともに鉄槌が振り上がる。
直撃。
顎が砕けた。
大きく開いていた口が強引に閉じる。
牙の隙間から光が漏れた。
熱線はまだ消えていない。
暴走したエネルギーが行き場を失い、口内で荒れ狂う。
だがユゼルテスは止まらなかった。
「まだだ!」
もう一振りの戦槌。
渾身の一撃。
上から叩きつけられた戦槌が、エルゼナグ眉間を打ち砕く。
上下から挟み込むように激突した、ふたつの鉄槌。
激しい金属音。
そして――
エルゼナグの口内で、太陽が爆発した。
↓NEXT

コメント
熱線を吐き出す瞬間に上下から挟んで爆発。
相手の最大の武器を逆手に取ったわけですか。
ユゼルテスは力押しするくせに頭いいんですねぇ。
強すぎるが故にパワー押しにはなってますが、本人は結構クールに戦況を分析してますね。
そういうことしなくても勝てる例が多すぎたがゆえの自信なんです。
今まで登場した聖女の中でユゼルテスってどのぐらいの強さなんでしょうか。
ヴィゾアの必殺技が当たったらエルゼナクも倒せますか。
ユゼルテスは対大型獣魔の近接アタッカーという意味では最強クラスになります。
でも小型~中型ならアムネズの方が得意ですね。
ヴィゾアの天堕が直撃したら…
エルゼナグのHPが7割ぐらい減る感じです。
かなりのダメージになりますけど、当てるのはかなりムズイです。
ユゼルテス強いですね……やったか!?
足止め・(撤退・会議)➤総力戦と思っていたら、少数先遣隊だけで倒してしまいそうな勢いです。
大型獣魔戦に特化しているというのもあって、かなり強く見えると思います。
実際かなりの実力者なんですけども。
一線級の聖女が3名+ファズニルなので三大獣魔ともギリ渡り合える感じですね。
ベルナズとユゼルテスは噛み合わなさそうなのに連携できているのがよきです。国が違う聖女でも共闘することがあるんだ。
ベルナズは偉そうにされるとキレるのですが、ユゼルテスの戦いぶりに一目置いてるので記事内ぐらいのやり取りになりました。
所属する国が違う聖女が協力する場面もあります。
ゲイルード海上要塞では3国の聖女たちが協力して獣魔を迎撃しております。
そのあたりのお話も書きたいと思っていますので、良かったら見てみてくださいね!
アタッカーが二人バファーが一人シューターが一人
これで押し切れるならディフェンダーはいらないでしょうか。
(大型獣魔の攻撃は盾では防げないとしたら中型獣魔までしか通用しない?)
その場合ディフェンダーが不遇職な気がしてしまいます。
小型~中型獣魔が複数体登場した時も範囲攻撃ができる大砲型のシューターが一掃してしまえば防ぐ必要もありません。
リンカージェのような聖女が相手ならディフェンダーが攻撃を引きつけて他の聖女が攻撃するという分業もできるのかな。
ディフェンダーがいればもっとダメージを抑えられました。
熱線は防御できないですが、火球や尻尾、引っかき攻撃はある程度守れます。
一発防御するたびに数十メートルふっ飛ばされるんですけどね。
小型は範囲攻撃できるシューターで対応できます。
中型ぐらいになると範囲攻撃だけでは倒せないので個別に戦う必要があり、獣魔の攻撃を惹きつける役としてディフェンダーが活躍できます。
どちらかというと中型~大型獣魔との戦いで輝ける職ですね。
今回はヴァルネイ共和国のディフェンダーが出払っているので、アムネズたちだけで応戦しています。
ディフェンダーは味方をかばって被害を軽減するイメージですが、マナグロア戦でもディフェンダーは後ろに守る者も無く吹っ飛ばされたり防げない攻撃があったりと、弾除けの頭数を増やしているだけに見えてしまい、見せ方の難しさを感じます。
攻撃や支援に専念して回避が間に合わない仲間を守り切って踏み止まる描写を度々描かれるとディフェンダーの重要性を実感できるのですが。
アタッカーやシューターから大ダメージを負わされると、獣魔は攻撃担当を脅威と認識してディフェンダーには目もくれない可能性があります。
獣魔は大量に法力を込めたBLITZ以外では打ち抜けず、攻撃時は大きな隙が生じて回避が犠牲になる、状況だと高速で仲間をかばうディフェンダーが輝けるのですが。
私も火力で押し切ってしまるならタンクはいらない子に見えてしまいます。
ディフェンダーは確かに難しいですね。
あまり強くしすぎるとディフェンダーで抱えて遠距離からシューターで撃てば良い、という形になってしまいますし。
攻撃・速度に優れたアタッカーとバッファーで速攻を仕掛けるのは強力ではあるんですが、それだけでは倒せない獣魔もいます。
あと実はディフェンダーがあまり活躍しないのは第3章への布石だったりもします。
ではヴィゾアの天堕とエルゼナグのビームはどっちが強いですか
うーん、エルゼナグの熱線の方が威力が上です。
ため時間もヴィゾアの方が遥かに長いです。
アムネズやユゼルテスの必殺技に名前はついてないのでしょうか
あります!
話を進めることを優先して割愛しております。
第一章、シューター
第二章、アタッカー
第三章、ディフェンダー
活躍する職業?がかぶらないように書いていると予想。
パルゼアの登場が楽しみです。
ヴィゾアやベルナズがシューター
ユゼルテスやアムネズはアタッカー
と活躍する聖女の職分がバラけるようには意識しています。
アタッカーは花形というか、前衛なのでいつも活躍するんですけどね。
とりあえず主がアークナイツ好きなのはわかった。
大好きな作品です!
職分に対しての有利不利を考える時によく思い出しますね。
サローザの意識がベルナズに釘付けになって大きな隙を生じた事がエルゼナグの致命的な敗因に繋がったように思います。
当初は聖女を取り込んだ事でパワーアップ(熱線が……曲がる!?)を危惧していましたが、対弾丸防御など念動力を使う気配も無く融合が不利に働いた印象を受けます。
混ぜ物無しのエルゼナグ単独だったら勝機を見出せず、初戦で倒せなかったのでは?
そうですね~意識の引っ張り合いも良くなかった感じです。
誰が主導権を持つんだ、みたいな。
いずれはそれぞれの持ち味を活かしてパワーアップできたかもしれません。
融合してすぐ奇襲したのが功を奏した形ですね。
エルゼナグだけだったら倒せなかったか、倒せたけど聖女側も大半が死亡、となっていたかも。
エルゼナグのビームが口の中で爆発したのが勝因ということは獣魔のビームは獣魔に有効ということ。でも法力?がないからすぐ治るのかな
獣魔の熱線は獣魔にも有効です!
再生はするのですが、エルゼナグの熱線は威力がデカすぎてすぐには治らない…というか致命傷ですね。
体内で意識の引っ張り合いがなかったらユゼルテスの技は避けられていたかも。
エルゼナグ+ギルセンス+サローザ3身合体の結果、さながら船頭多くして船山に上る状態、3者足して3で割った様に弱くなってしまった。
フュージョン弱(ジャック)!
(Jフォーム:強化形態、のはずが強敵の圧倒的強さを見せつける負けバトルの噛ませ犬に使われる。その後、通常形態で果敢に挑み勝利)
もともとエルゼナグが最強格の獣魔なので、その力をコントロールできたら…
ってことで実験的に憑魔術を使ったのですが、予想に反してギルゼンスも巻き込まれて…
と予期せぬ事態に陥ってしまいました。
そこをユゼルテスたちが強襲してエルゼナグが融合に慣れる前に仕留めた形ですね。
フュージョン弱はpixiv百科事典で見てみたら、そんなに弱そうなことは書いてなかったですが…イマイチだったんでしょうか笑