akima

第三章

失意の返答

「どけ!道をあけんか、愚図どもがッ!」道を歩く老人を水たまりに突き飛ばしながら、ゾルオネ枢機卿は走った。
日常

天空の奇跡

夏の陽射しが降り注ぐ日曜の朝、教会の鐘が鳴り響いた。アズトラ教徒たちが次々と教会へ向かう中、突如として空に異変が起こった。
風景

まどろみの街

夕暮れの紫がかった空の下、街の輪郭がゆっくりと浮かび上がった。古い石造りの建物が立ち並び、その間を縫うように細い路地が迷宮のように広がっている。
風景

森の巨人

苔むした遺跡の奥で、突如として大地が震えた。巨大な岩の塊が動き出し、人の形を成す。巨体は古代の石材で作られ、表面には複雑な魔法陣が刻まれている。
第三章

機迅の闇刀

「バカ!無謀すぎるわよ!」ロズタロトはダルガロスの真横を飛びながら、前足の関節に弾丸を集中させた。勢いが少しだけ弱まる。しかし、近づきすぎたロズタルトは突進する巨体に跳ね飛ばされた。
日常

煙霞の誘惑者

漆黒のドレスに身を包んだ金髪の聖女が、優雅な仕草でキセルを持ち上げる。艶やかな唇が長い管に触れ、煙を緩やかに吐き出す。
第三章

不退の重盾

「還れ――闇の棲家へ」法力を込めた黒い大刀が薄く光を放つ。
第三章

巨獣の降臨

街の広場で大々的な儀式の準備が進められている。怪しげな祭壇の中央では、フィデア領を統治しているゾルオネ枢機卿が魔法陣を描いていた。
獣魔

獣魔ダルガロス

神獣の化身とされる三大獣魔の一体。
第三章

国母の出征

帝城へ戻ったオーゾレスを、伝令の兵士が慌ただしく迎えた。「オーゾレス様! 大変です! ゾルオネが獣魔を――」最後まで聞く前に、オーゾレスは小さく笑った。「あらまあ」黒いドレスの裾を揺らしながら、ゆっくりと広間へ歩いていく。「やっぱり裏切った...