聖女ゾティアス
「アーッハッハッハ! どんどん来いッ」
「アーッハッハッハ! どんどん来いッ」
「やることはひとつ。一方的に斬り刻む」
「動かなくなるまでブン殴る。それだけよ」
「あたしひとりで余裕だな。お前ら帰っていいよ」
「戦いには死力を尽くす。以上だ」
「ふふっ、いいじゃない。燃えてきたよ」
「多少硬くても同じこと。ブッた斬って差し上げますわ」
「哀れな獣たち。せめて美しく散りなさい」
自らに火炎が吐きかけられるとわかっていても、聖女ルドルザは身動きできないでいた。
エザリス王国の聖女は常に自分たちの行動が正義とともにあるか、に重きを置いている。