第四章 16
目覚めた時の気分は最悪だった。 体に力が入らず、起き上がれない。 脇腹が脈動に合わせてひどく痛んだ。
第四章 12
北の果てに広がるヘウズ侵蝕領域。そこから押し寄せる獣魔たちは、陸地に向かって南下していた。
第四章 50
ローブが潮風に吹かれ、たおやかに揺れる。 絹のような光沢を放つ髪は、男の魂を象徴しているかのように輝いていた。