第一章 6
自らに火炎が吐きかけられるとわかっていても、聖女ルドルザは身動きできないでいた。
第一章 4
「ちょっと待ってよ、独りで行く気なの?」 聖女ムーゼルの呼びかけを背で聞きながら、ルドルザは地面を蹴って浮かび上がった。