第四章 12
見渡す限りの空と海。 ゲイルード海上要塞の上空で聖女たちは黒い影の正体と対峙していた。
第四章 10
「はえ~こりゃ大物だ。近くで見るとホントでかいね」 ムーゼルはあんぐりと口を開けたまま、ジオッドがおびき寄せた獣魔を見上げた。
第一章 6
自らに火炎が吐きかけられるとわかっていても、聖女ルドルザは身動きできないでいた。
第一章 4
「ちょっと待ってよ、独りで行く気なの?」 聖女ムーゼルの呼びかけを背で聞きながら、ルドルザは地面を蹴って浮かび上がった。