
王国の栄光
大型の銃型ブリッツが、ヴィゾアの体を包むように淡い光を放つ。 銃身内部の神気導管が螺旋を描き、周囲の神気を貪欲に吸い込んでいく。 空、海...
大型の銃型ブリッツが、ヴィゾアの体を包むように淡い光を放つ。 銃身内部の神気導管が螺旋を描き、周囲の神気を貪欲に吸い込んでいく。 空、海...
長い封印から解き放たれた神獣の巨体には、天地を揺るがすほどの神気が満ちあふれていた。 脈動する神気がその身を駆け巡り、周囲の空間すら歪ませ...
「みんな、よく集まってくれたわ」 聖女王ヴィゾアは海上要塞の広間に集められた聖女たちを見回した。 真剣な面持ちの者もいれば、あくびをかみ...
「顔を上げて、ゼタリリア。あなたはエザリス王国の誇りなのだから」 ヴィゾアは優しくそう声をかけて、玉座の前でひざまずくゼタリリアの方に手を...
突然加速した拳が、ヴィゾアを狙って突進する。 地面を砕く衝撃に足元が崩れ、石片が飛散した。
月光に照らされる王城の回廊は、不気味なほど静寂に包まれていた。そんな夜の闇を貫くように、聖女王ヴィゾアと聖女コルゼティが対峙する。
華やかな金箔の施された謁見の間に、朝日が差し込んでいた。 巨大な窓から差し込む光は、まるで神の眼差しのように室内を照らし出している。 ...
「ヴィゾア様、今のうちに逃げますよ」 全身が海水でびしょ濡れになったウェレジアが、海上要塞の屋上に座り込むヴィゾアに声をかけた。 手に持...
見渡す限りの空と海。 ゲイルード海上要塞の上空で聖女たちは黒い影の正体と対峙していた。
「はえ~こりゃ大物だ。近くで見るとホントでかいね」 ムーゼルはあんぐりと口を開けたまま、ジオッドがおびき寄せた獣魔を見上げた。