
対極の選択
華やかな金箔の施された謁見の間に、朝日が差し込んでいた。 巨大な窓から差し込む光は、まるで神の眼差しのように室内を照らし出している。 ...
華やかな金箔の施された謁見の間に、朝日が差し込んでいた。 巨大な窓から差し込む光は、まるで神の眼差しのように室内を照らし出している。 ...
「ヴィゾア様、今のうちに逃げますよ」 全身が海水でびしょ濡れになったウェレジアが、海上要塞の屋上に座り込むヴィゾアに声をかけた。 手に持...
見渡す限りの空と海。 ゲイルード海上要塞の上空で聖女たちは黒い影の正体と対峙していた。
「はえ~こりゃ大物だ。近くで見るとホントでかいね」 ムーゼルはあんぐりと口を開けたまま、ジオッドがおびき寄せた獣魔を見上げた。
ヴィゾアはエザリス王国の大貴族グレイラント家に生まれたが、彼女の母は正妻ではなく、屋敷で働いていたメイドだった。ヴィゾアの母は正妻からうとま...
暗い森の中、夕闇が濃くなるにつれ、木々の影は長く伸び、道なき道を歩む者の行く手を阻む。祖母のために薬草を取りに森に入った少女リリーは、帰る道...
「まずはあのウザイ電撃をなんとかしねえとな」 聖女ベルナズは攻撃を止め、感応力を研ぎ澄ます。
空は薄っすらと暗くなり始めていた。 青く光る環の中に、紺碧の鱗に包まれた龍型の獣魔が浮かんでいる。