瀕死にあった聖女ゼタリリアを救うには、獣魔の驚異的な再生能力に賭けるしかなかった。
ヴェイダル博士は原初の獣魔ゲートニグの細胞を移植することを決意する。
10時間を超える手術の後、ゼタリリアは一命を取りとめた。
それが正しかったのか。
他に方法はなかったのか。
彼女を人として死なせるべきだったのか————
ヴェイダルには答えを出せなかった。
国を背負い、四肢を失ってまで得体のしれない魔物と戦った。
そんな彼女の気高い意志に惹かれ、救いたいと思ったのは事実だ。
しかし、同時に彼は知りたかったのだ。
獣魔の細胞が人に適合するのかを————
↓NEXT
ゼタリリアの義肢
獣魔を倒す代償として四肢を失った聖女ゼタリリアを元気づけるため、ヴェイダル博士は念動力で操作しやすい義肢を開発し、彼女に贈った。
コメント
過疎ってて草
よくこんなんで続けられたな
そうですね、始めてからしばらくはアクセスゼロでした。
数人、とかでもなく本当にゼロ。
でも書きためていたので投下していくしかなかったんですね。
続けていくうちにぽつん、ぽつんとコメントを貰えるようになって…初期からコメントしていただいている方には頭が上がりません。感謝しかないです。