🌐 Language / 言語
🇺🇸 [English Edition]
🇯🇵 [日本語版]
空が、少しずつ暗くなり始めていた。
厚い雲と雷鳴。
その中心に巨大な龍が君臨している。
紺碧の鱗、青白い雷、体を包む巨大な輪。
獣魔マナグロア。
それを囲むように、三人の聖女が飛んでいた。
轟音、そして砲撃。
ベルナズの火砲が火を噴く。
ヴィゾアの巨大な砲が閃光を放つ。
立ちのぼる爆炎、衝撃と煙。
だが、龍はひるまない。
黒紺の外皮に傷は増えていはいた。
それでも止まらない。
「チッ……硬ぇな」
ベルナズが舌打ちした。
空を蹴る。
青白い電撃がすぐ横を通り過ぎる。
「おいヴィゾア!」
重ねる砲撃と、爆発。
「このままじゃジリ貧だぞ!」
「わかってるわ」
ヴィゾアの声は静かだった。
電撃を避けながら空を舞う。

撃って避け、さらに撃つ。
しかし効いていない。
少なくとも、致命傷には遠い。
風切り音をまとって、巨大な尾が空を裂く。
「――っ!」
イズデイルが割り込む。
黄金の盾が受け止める。
衝撃で空気が震えた。
「うぅっ……!」
体ごと吹き飛ばされる。
建物の屋根を削りながら、それでも体勢を立て直す。
凄まじい圧力が盾越しに伝わる。
まともに受け続ければ、いずれ持たない。
それでも退けない。
「ボクが防ぎます!」
再び前へ出る。
咆哮と繰り出される尾、電撃。
イズデイルはただ耐える。
守ること――それが自分の役目だから。
「何なんだよコイツ……」
ベルナズが顔をしかめた。
砲撃が直撃し、爆炎をあげる。
それでも、煙の中で影が動く。
まるで山だった。
削っても崩れない。
空では電撃が激しさを増し、街が壊れていく。
避難が終わる前に止めなければならない。
ヴィゾアの視線が細くなる。
静かに、龍を見ていた。
どこかにある――必ず。
壊せる場所が。
回避しながらマナグロアの動きを感知する。
龍が、大きくのけぞった。
胸元から喉元、鱗の隙間。
そこだけ、わずかに青白い光が強く脈打っている。
ヴィゾアの手が止まった。
「……見つけた」
小さな声だった。
その微笑みは、獲物を見つけた狩人のものだった。
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コメント
キャラクターごとの紹介はないんですか。
いきなり名前を書かれても誰?としか。
情報がまとまってなくてすいません!
https://seijyoblitz.com/category/seijyo/ezalis
こちらに聖女の紹介ページがあります。
またトップページにうまくまとめる予定です。
確かに人物が多い為に把握しきれず、ストーリーやキャラクター同士の関係を読む度に聖女の紹介に戻っています。
各記事を読む際に、毎回ページ上部の「授かったのは獣魔を滅ぼす力―」をスクロールする必要があるので少し手間です。
壮大な導入部分と記事を分けた方が読み易いです。
おっしゃるとおりで申し訳ないです!
とりいそぎあらすじ部分を新着記事の下にしてみました。
また、聖女の名前を各紹介記事にリンクさせようと思います。
貴重なご意見ありがとうございます!
来週中にはもう少し見やすい形に整えていきますね。
登場人物が多い件に関して私見を。ハッキリ言ってあまり気になりません(あくまでボク個人は・・・ですがw)作者さんは小説というよりはゲームのプロットのように物語を作っているように見えます。おそらくですが。個別の人物紹介ページが用意されているのでそこに誘導してしまえば問題はないかと。ご丁寧にひとりひとりに全身のイラストまであるのですから誰が誰かわからないということにはならないはずです。カテゴリページを案内するよりは記事内で名前にリンクしていく方が親切です。時系列に合わせて更新しないのは自由ですが読み手のことを考えるならもう少し情報が整理されている方がよろしいかと。いろいろ書きましたが今後も更新を楽しみにしています。
ご意見ありがとうございます。
小説形式なんですが、実は最初に設定資料から作り、そこからストーリーを考えるという手法で進めています。
最初に張り切って聖女たちの設定を作っていったので、数が多くなってしまい…ちょっとわかりにくい形になってしまいました。
ストーリーに登場する人数をある程度しぼって、全体を把握しやすくしたいと思っています。
記事内でのリンク、進めていきます!
リンク先まで飛んで聖女たちの紹介文まで読んでもらえたらとても嬉しいです。
更新がんばります!
読みかえすとイスデイルって地味に活躍してるね
どうしても時間稼ぎ的な役割になりますね。
でもイズデイルがいなかったら負けてた、という戦闘も多いです。
リメイク前は電撃の急所をベルナズが見抜いた。
指揮官としてヴィゾアが戦局を見据えて指示を出す、リメイク後は聖王女らしく適切に部下を使い切り札を決める。
どちらが気づいてもおかしくないのですが、離れてバトルを分析していたヴィゾアが見抜く形に。
そしてベルナズも一応指示には従う、という。