天啓を受けた2年後。
リンカージェのうちにある獣魔の血は覚醒する。
念動力・感応力のどちらも大幅に強化され、結果として聖女としても規格外の戦闘能力を得た。
しかし、その代償として法力を使い続けると自制が効かなくなり、敵・味方の判断もできなくなってしまう。
リンカージェは自身に流れる獣魔の血に悩み苦しむ。
父であるヴェイダルは、その姿を静かに見守っていた。
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紺碧の巨龍
リテブル竜洞の奥深く。
神獣の化身とされ、三大獣魔に数えられるマナグロアは強い法力を感知して永い眠りから醒めた。
コメント
獣魔の細胞で体を治したママから生まれたから受け継いだってこと?
そうですね。
獣魔の因子が娘のリンカージェにも受け継がれた形です。
獣魔細胞を用いた人体実験が秘かに行われている様ですが、獣魔細胞が適合した人間から輸血すると比較的少ない拒絶反応で獣魔因子を移植できるかもしれません。
血液型の概念が発見される1900年まで、「輸血は時に回復し、何故か時々死ぬ」ギャンブル性が高いものでした。
おお、なるほど。
ゼタリリアよりもリンカージェの方が後遺症が少なかったりします。
血液型がわからない時代の輸血、恐ろしいですね…