パルゼア

第三章

灰燼の誓い

「あらあらまあまあ……ずいぶんと暴れたものね」戦場に似合わない間延びした声。パルゼアが振り向いた先に、見慣れない女が立っている。
第八章

風が運ぶもの

オーゾレス亡き後、リガレア帝国に不穏な空気が漂っていた。力によって抑え込まれていた矛盾が、せきを切ったように表面化している。街角では民衆の不満の声が聞こえ、役人たちは右往左往するばかりで有効な手を打てずにいた。
第八章

理想の極点

瞬く間に燃え広がる炎は、穏やかな日常を飲み込み、黒煙が空を覆い尽くす。かつての賑わいは消え失せ、街全体が悲鳴で覆われた。試作機では到底太刀打ちできない獣魔の群れ。それを相手に、家族と街の人々を守るため、命を賭して戦い続けた母。
第八章

王国の栄光

大型の銃型ブリッツが、ヴィゾアの体を包むように淡い光を放つ。銃身内部の神気導管が螺旋を描き、周囲の神気を貪欲に吸い込んでいく。空、海、そして遠く離れた山々の神気——すべてが一点に収束し、法力結晶を通して砲型ブリッツの中に流れ込んだ。
第八章

最後の防壁

長い封印から解き放たれた神獣の巨体には、天地を揺るがすほどの神気が満ちあふれていた。脈動する神気がその身を駆け巡り、周囲の空間すら歪ませるほどに。だが、その膨大な神気の奔流が、突如としてぴたりと止まった。
第八章

豪放たる闘気

「はやまったね、ジオッド」戻ってきた聖女の報告を聞いたグレイザは、拳で机を叩き、立ち上がる。その背には闘気が立ち昇っているようだった。
第八章

戦士の集い

「みんな、よく集まってくれたわ」聖女王ヴィゾアは海上要塞の広間に集められた聖女たちを見回した。真剣な面持ちの者もいれば、あくびをかみ殺している者もいる。
第七章

奸臣の思惑

「ふーん、オーゾレスには逃げられたわけか。んで、俺になんの用だ?」赤く短い髪が風に揺れる。鉛色の空を背景に、渡り鳥の群れが城壁の上を優雅に旋回していた。かつてフィデア領だった城塞の屋上では、ゼハインとパルゼア、そしてルジエリが向かい合ってい...
第七章

名誉の終焉

怒号にも似た咆哮をあげて、ブレアスが拳を振るう。力がすべてのリガレア帝国でも、彼は対話の重要性を説き、力づくの正義を否定してきた。だが、それももう終わった。
第七章

剣と対話

高くそびえる天井の下、厳かな静寂に包まれた神殿の中央。聖女帝パルゼアは司祭であるブレアスと対峙していた。