
王国の栄光
大型の銃型ブリッツが、ヴィゾアの体を包むように淡い光を放つ。 銃身内部の神気導管が螺旋を描き、周囲の神気を貪欲に吸い込んでいく。 空、海...
大型の銃型ブリッツが、ヴィゾアの体を包むように淡い光を放つ。 銃身内部の神気導管が螺旋を描き、周囲の神気を貪欲に吸い込んでいく。 空、海...
昼下がりに差しかかった空では、太陽がぎらぎらと海面を照りつけていた。 白い雲ひとつない蒼穹の下、5人のシューターたちによる爆撃が続いている...
「はやまったね、ジオッド」 戻ってきた聖女の報告を聞いたグレイザは、拳で机を叩き、立ち上がる。 その背には闘気が立ち昇っているようだった...
海面がゆっくりとドーム状に盛り上がり、流れ落ちる水が球を作る。 空中に浮かぶ水の球はギルゼンスの目の高さまで登っていく。
「ヴィゾア様、今のうちに逃げますよ」 全身が海水でびしょ濡れになったウェレジアが、海上要塞の屋上に座り込むヴィゾアに声をかけた。 手に持...
見渡す限りの空と海。 ゲイルード海上要塞の上空で聖女たちは黒い影の正体と対峙していた。
「はえ~こりゃ大物だ。近くで見るとホントでかいね」 ムーゼルはあんぐりと口を開けたまま、ジオッドがおびき寄せた獣魔を見上げた。
「お相手いただけるかしら」 ゲイルード海上要塞の中にある遊戯室には、緊張感が漂っていた。
ゲイルード海上要塞に設けられた大浴場は、蒸気が立ち込める温かな空間。 聖女たちが疲れた身体を休められる貴重な場所だ。
ゲイルード海上要塞の後方に位置する食堂は、戦場に立つ聖女たちの心の拠り所となっている。 室内は暖かい雰囲気に包まれ、三ヵ国から取り寄せられ...