🌐 Language / 言語
🇺🇸 [English Edition]
🇯🇵 [日本語版]
爆炎が晴れていく。
ベルナズは空中で身構えたまま、その先を見すえた。
エルゼナグはまだ落ちていない。
砕けた角。
焼け焦げた外皮。
だらりと垂れ下がった腕。
それでも巨獣は空に留まっていた。
黒い影が煙を突き抜ける。
アムネズだった。
二本の刃を従え、一直線にエルゼナグへ迫る。
脳裏に浮かぶのはひとつの背中だった。
白いドレスをひるがえし、銀の火砲で戦う姿。
誰よりも先頭に立った聖女。
――お許しください。
アムネズは加速した。

回転する刃が喉元へ食い込む。
黒い血が噴き上がる。
一閃。
エルゼナグの首筋が深々と裂けた。
巨体が揺れる。
赤い瞳から光が消えていく。
終わった。
誰もがそう思った。
巨獣の身体が海へ向かって傾く。
アムネズも離脱しようと背を向けた。
その瞬間。
巨大な五指が閉じる。
「っ――!」
視界が暗くなった。
全身が握り込まれる。
骨が軋む。
呼吸ができない。
瀕死のはずだった。
だがエルゼナグは最後の力を振り絞っていた。
アムネズは念動力で抵抗する。
しかし力は残りわずか。
押し返せない。
その間も、落下は続く。
海面が近づいてくる。
このままでは終わる。
アムネズは歯を食いしばった。
――握り潰される前に刃を操作できれば……
アムネズが絶望的な賭けに出ようとした時。
銀色の閃光が横切った。
轟く砲撃音。
爆発。
エルゼナグの指が、いくつか弾け飛ぶ。
握力が緩む。
「――!」
アムネズは迷わなかった。
残った力を振り絞り、空中へ飛び出す。
次の瞬間。
エルゼナグの巨体が海へ落下した。
巨大な水柱が立ち上がる。
荒れ狂う海が黒い影を飲み込んでいく。
アムネズは静かに海面を見つめた。
「……聖女皇様」
暗い海が、獣魔の影を飲み込んでいく。
持ち主を失った銀の火砲が、追いかけるように海中へと沈んでいった。
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コメント
エモい。ギルゼンスにも良心があったんですね。
それとも自分は助からないと悟って国をアムネズに託したんでしょうか。
そこは葛藤があったと思います。
自分でも止められない部分を止めて欲しいというような。
アムネズのことを信頼していて、彼女に託した部分はありますね。
握りつぶされるのも嫌だけど海で窒息も嫌すぎる。もし賭けに出てたら死んでましたか?
どっちも遠慮したいところですね笑
賭けに出てたらまずやられてしまっていたと思います。
三大獣魔を倒してしまいましたね。
ベルナズはこれで二体目。
もはや伝説の勇者・・・三体目はどうなるんでしょう。
そしてギルゼンスはどこか気にかけていたんですね。
アムネズのことを。
ふたりの関係性についてもっと書いてほしかったようなこのぐらいでいいような。
複雑な気持ちです。
差し出がましいですがひとつ。
これからの行動に対してだから「許し」の方がいいと思います。
今回はメンバーが良かったのもあり、満身創痍ながら倒せた形です。
融合されたギルゼンスやサローザが一丸となってユゼルテスたちと戦っていたら同じ結果にはなっていなかったのですが。
ギルゼンスとアムネズに関してはまた書きたいなと思っています。
相反する考えのふたりですが、聖女として国を守る気持ちだけは共通していました。
赦しは過去に使う言葉なんですね。不勉強で恐縮です。
修正いたしました!
持ち主を失った銃型ブリッツが、追いかけるように海中へと沈んでいった。
↑ベルナズの援護射撃と思ったのですが、まさかギルゼンスが助けてくれた?
サローザは言語化できる意識でベルナズへの敵意を剥き出しにしていた割に、ギルゼンスは表立ってエルゼナグを強化する描写も無く、むしろエルゼナグは意外とあっさり討たれた印象でした。
ギルゼンスは味方聖女との戦いを望まずエルゼナグの行動を抑えていた?
中型獣魔が深手を負ってなお復活した前例があるので、エルゼナグは仕留め切れていない気がします。
最後はギルゼンスが助けてくれた形ですね。
エルゼナグの中でサローザ、ギルゼンスの挙動が一致しなかったのも敗因です。
>味方聖女との戦いを望まずエルゼナグの行動を抑えていた
これが近いですね。
ルールとかなさそうなギルゼンスですが、彼女なりに国のことを想っていて、聖女たちとも積極的には戦いたくない。
ただ、必要なら捨て駒にしてしまう非情さはあるんですが…。
死んだ時ははっきり書くタイプの作品だと思うのでエルゼナグやギルゼンスが生きてる線はありそう。
特にギルゼンスは書き手が気に入ってそうだし(笑)
気に入ってるのはホントです!
どうなるかは先をお楽しみに、ということでひとつ。
イラストかっこいい
スピード感がある
これはあとから加工しているんよね
ありがとうございます!
いろいろ試しています。
これはPhotoshopで後から加工しています。
ギルゼンスも加勢していたらユゼルテスたちは全滅or撤退。
ウクトに残っているイゼたちで迎え撃つ。
その間に要塞から増援を呼んで倒す。の流れ。
お手柄はベルナズですねw
イゼたち&海上要塞からの増援があれば十分倒せますが、それまでに被害が広がると思われます。
なので本当にベルナズが駆けつけてくれたお陰で被害が小さくなりました。
アムネズ、ユゼルテス、ファズニルはしばらく戦闘不能ですけども。
話の内容と関係ないんですがここで聞かせてください。毎日新しいイラストを何枚か上げてますよね?やはりたくさん上げたほうが反応いいですか?自分はほとんど渋頼みです。ピクターズが少し見てもらえるぐらいです。
毎日アップするほうがいいと思います。
継続して見てくれる方もいますので。
私もほとんどがpixivであとはアワートが多いかな?
ちなみにどんな内容でしょうか?
目隠し美少女のイラストを扱っていれば、ここに来る人ならPNに興味を持つかもしれません。
目隠し叡智にこだわるコメントが何件も続いていたので。
離れた場所から様子を見ているベルナズに対してノータイムでトドメをさすために飛び込むアムネズ。ギルゼンスが暴走したら自分が止めるという覚悟があったということ。迷いなく動けたのはディメウスとの会話があったからかな。
いつか暴走しそうだなとは思っていた状態ですね。
でもまともな部分もあるからそこを信じたいというか。
葛藤ですね。
ただ暴走したら止められる聖女は少ないですから、ディメウスに念を押されて意識するようになった。
あの会話がなかったらもう少し戸惑っていたかもしれません。
左手はもっと外側にあるほうが自然じゃないですか?指が見えるようにしてるんだろうけど全部見えてなくてもいいと思う。どうせぼやけてはっきり見えてないし。
コメントありがとうございます!
手首が曲がりすぎですかね…ちょっと不自然なので直してみました。
「聖女アムネズよ。貴女には既に見えるでしょう。貴女方が対峙する獣魔は巨大な暗黒の力によって守られています。しかし案ずることはありません。私には見えるのです。貴女方も また光り輝く力によって守られているのが……。今はか細く小さな光ですが幾つも幾つも 導かれやがて大きな力となるでしょう。焦ってはいけません。貴女が時期聖女皇の道に迷ったその時こそ……貴女方の調和が始まるのです。」
こうしてギルゼンスとサローザの二人は想いを遂げられぬまま、舞台を退場するのでした。
第2章 不器用な国母 完
ギルゼンスは王様的な立場に窮屈さを感じていたので、アムネズに押し付けたかったんですよね。
あの自由奔放な性格ではなかなか…
でもま、実績と実力は折り紙付きだったので満場一致で聖女皇になった、という。
海から女神が現れる。
「貴女方が落したのは、この心が浄化されたギルゼンスとサローザですか?
それとも、神獣の使命を取り戻したエルゼナグですか?
それとも、我欲に満ちたギルゼンスとサローザですか?」
→3. アムネズ「我欲に満ちたギルゼンス様とサローザだ」
ベルナズ「『いかれた変態』を付けるのも忘れるな」
女神「貴女方は正直ですね。ギルゼンスとサローザに加えて、復讐の怒りに燃えるエルゼナグも無傷でお返ししましょう」
→1or2. 「嘘吐きの貴女方に罰を与えます」
女神は仲間を呼んだ! しかし助けは来なかった。 女神は逃げ出した。
→4. 女神を倒し、良い物だけを奪い取る
ベルナズ「はぁ? 女神様? あんた頭大丈夫かよ?」
女神「そんな酷い」女神は泣き出し海へと帰っていった。
復讐の怒りに燃えるエルゼナグも無傷で!
これはマズイです、壊滅してしまいますね笑
女神が仲間を呼んで戦神が駆けつけても壊滅エンド…
水落ちは「実は生きていた」典型例。エルゼナグもゲート二グも再び現れるかもしれません。
死んだのかどうかわからない状態ですね。
聖女皇さまはどうでしょう…このまま消えそうでしょうか。