
栄光の守護者
幼いころから、世は闇に覆われていた。 人々は魔物の脅威に怯え、諸国の戦火は絶えることを知らなかった。
幼いころから、世は闇に覆われていた。 人々は魔物の脅威に怯え、諸国の戦火は絶えることを知らなかった。
夕暮れの教皇庁の廊下に、重い足音が響いていた。 聖女ジオッドは報奨金の入った革袋を腰にくくり付けながら、無言で歩を進める。 バイザーで隠...
「ん~甘っ! 美味しいけどさ。子どもが好きそうな味よねぇ」 薄いピンクの髪を揺らして聖女ロズタロトは大げさに肩をすくめた。 文句を言いな...
『起きろ、女。敵だ』 空が白じんだ夜明けごろ――頭の中に残響する、くぐもった低い声。 ギルゼンスはゆっくりと目を開けた。 もっとも、目...
聖女ジグナは教皇庁の重厚な扉を静かに閉じた。 冷たく響く廊下を一歩ずつ踏みしめるたび、胸の奥にくすぶる失望が深まるばかりだった。
「あっ、またやられた~」 聖女ムーゼルは竿を引き上げると、糸の先にぶらさがった釣り針をながめた。 きれいに餌だけが無くなっている。 ...
黄金の髪が風になびく。 肩に触れるか触れないかの長さの髪が、まるで猫の尻尾のように気ままに揺れている。
華やかな金箔の施された謁見の間に、朝日が差し込んでいた。 巨大な窓から差し込む光は、まるで神の眼差しのように室内を照らし出している。 ...
オレンジ色に染まった夕焼けの街・ヴェノグに、カン、カンと鍛冶の音が響き渡る。 静まりゆく街並みに、鉄を打つリズムが規則正しく溶け込んでいく...
「おお~♡ イイ男じゃん。さっすがイル姉!わかってるぅ!」 リズトレアは腕を絡めながら、困惑したリカードの横顔を見上げる。