グレイザ

第八章

受容の道

グレイザは静かに、しかし鋭く飛翔する。赤紫に光るガルズレムの胸部は、すでに眼前に迫っていた。必死で大鎌を振るう愛弟子に視線を向けると、グレイザは空中を蹴り、さらに高速で飛んだ。
第八章

神器の沈黙

ギルゼンスの掌から巨大な火球が放たれ、再生していくガルズレムの喉元へと一直線に飛んでいく。轟音と共に大爆発が起こる。あたり一面がそのまばゆい光に照らされ、海面までもが炎の色に染まった。
第八章

偽りの火輪

昼下がりに差しかかった空では、太陽がぎらぎらと海面を照りつけていた。白い雲ひとつない蒼穹の下、5人の聖女たちによる爆撃が続いている。
第八章

豪放たる闘気

「はやまったね、ジオッド」戻ってきた聖女の報告を聞いたグレイザは、拳で机を叩き、立ち上がる。その背には闘気が立ち昇っているようだった。
第八章

戦士の集い

「みんな、よく集まってくれたわ」聖女王ヴィゾアは海上要塞の広間に集められた聖女たちを見回した。真剣な面持ちの者もいれば、あくびをかみ殺している者もいる。
第五章

見えざる影の青

「さて、嬢ちゃんに借りができちまったね」「あら、気にしないで。私とおば様の仲じゃない」大げさに肩をすくめながら、ギルゼンスが言う。「ってことで、私はこれで失礼するわ」
第五章

刹那の勝機

「くっ…!」「なんだよ、この氷はよ!うぜえ!」グレイザたちの半身を覆う氷は分厚い。ブリッツで砕くとしても数十分はかかるだろう。「ど、どうしたらいいニャ…!」杖で氷を叩きながら、テルザトが弱々しくつぶやく。
第五章

神眼の導き

「さて、話してもらうよ。なぜ天獣をけしかけたんだい」冷たい海風を背に、グレイザが静かに問い詰める。対峙するラージェマは静かに歩み寄りながら、淡々と答えた。
第五章

天上の煌龍

海上を吹き抜ける乾いた風が、剣呑な気配を運んできた。透き通るような青空の下、巨大な影がゆっくりと降下してくる。
第五章

宿命の閃刃

天啓が降りたあの日、グレイザの心に宿ったのは復讐の二文字だった。神意など知るよしもない。ただひとつ確かなのは、この超常の力が仇を討つための手段になり得るということだった。その思いだけが、グレイザを突き動かしていた。